株式会社インテグレート

LEADING INNOVATIONS FOR THE CLIENTS AND OUR PRIDES

STORY_02

今ある価値から新しい価値を創造する。

PROLOGUE

本プロジェクトは、インテグレートが長年お付き合いさせていただいている企業がクライアントで、その企業が数十年以上にもわたり研究を続けている主力食品素材の戦略サポートが主な内容です。素材自体は多くの人に知られているものの、他の素材と混同されてしまっていたり、その本質的な価値が理解されていなかったりするのが現状。「生活者がその素材に対して自分事として興味を持ってもらうにはどうすればよいか」「その素材の魅力を最大限に引き出すにはどのようなストーリーを紡いでいくべきか」など、様々な大きな課題がありました。

CHAPTER_01

既知のものに、
どう光を当てるか

対象となる素材は、前述の通り、既に世の中に多く出回っているものでした。その素材の名前を聞けば、世の中の多くの人は「知っている」「毎日食べている」などと答えるでしょう。しかし、多くの人はその素材の本当の価値を正確には理解していません。その「なんとなく知っている状態」という知名度は、かえって大きなハードルとなる場合もあります。メディアや生活者が興味を持ってもらえるようにするためには、これまでとは異なる新しい切り口の設計が最も重要なポイントでした。
ただし新しい切り口を設計すると言っても、好き勝手に作り上げられる訳ではありません。我々は自由気ままに妄想を膨らませればよい訳ではなく、研究結果などのファクトを拠り所にしながら、現実的に達成しうる勝ち筋を見付けていかなければならないのです。
そのためには、過去の研究論文やオピニオンの著書などにも目を通し、この領域ではどのようなことがホットトピックスとなっているかといったことも含めて、この素材に秘められた可能性をとことん追究し、どの角度から光を当てるともっとも輝くか、という仮説と検証を繰り返さなくてはなりません。

CHAPTER_02

「生まれる」ではない。
生みださなければならない。

今ある素材の新しい可能性を探るという過程は、正直言って、難解で大きな壁に何度も直面する苦行のようでもありますが、個人的には知的好奇心がザワザワする非常に刺激的な工程でもあります。その領域で最先端の研究をしている研究者や大学の先生方のお話を直接お伺いすると、デスクリサーチだけでは見えてこなかった新しい側面が見えてきますし、専門家ではない立場だからこそ気付くことの出来る発見などもあります。
カクテルパーティー効果というのか職業病というのか、テレビを見ていても電車に乗っているときもご飯を食べているときも、頭のどこかで考えごとをしてしまっているようで、電車で見掛けた吊り広告がヒントになったといったこともありました。
そのように様々な角度から情報を蓄積・分析することで、今まではバラバラだったパーツがつながっていき、勝ち筋となりそうな1つのルートが浮かび上がっていきます。
誰でも情報発信が可能になった現代では、思い付きやフェイクはすぐにバレてしまいます。ファクトに基づき、仮説検証の結果に生み出されたものでなければゴールに辿り着くことは出来ません。

CHAPTER_03

私たちにしかできない
“黒子”としての役目。

私たちはメーカーではありませんし、研究職でもないので、私たちが素材を開発したり、研究したりすることはできません。ただ、その素材の新しい価値を生み出し、可能性を広げるという意味では、外部の人間だからこそお手伝いできることがあると思います。
私はインテグレートのことを黒子だと考えています。私たちの仕事は、決して自分たちにスポットライトが当たることはありませんが、私たちにはスポットライトは必要ないのです。私たちが遂行しなくてはならないのは、クライアント企業にスポットライトを浴びていただくことです。そのために、常に私たちはアイデアを生み出し続けるのです。
有難いことにインテグレートには難しい課題を抱えたクライアントからいろいろとご相談をいただいていますので、スキルアップを目指したい方にはまたとない環境と言えるかもしれません。私自身も一生に一度あるかないかと思えるような、世界を変える可能性を秘めた素材との出逢いがあり、非常に感謝しています。
大変という一言では語り尽くせない苦労はありますが、それ以上のやり甲斐を感じることが出来る仕事に関わりたいという覚悟がある方は、ぜひチャレンジしてみては如何でしょうか。

共に未来を創るENTRY

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