株式会社インテグレート

LEADING INNOVATIONS FOR THE CLIENTS AND OUR PRIDES

STORY_01

次なる社会アジェンダ、
「ウェルビーイング」を捉える。

PROLOGUE

インテグレートが現在向き合う大きなテーマの1つに「Well-being」という概念があります。2025年を一旦のゴールとして見据えたSDGs、その先に在るソーシャルアジェンダとしても注目されているこの概念は、一般的には肉体的・精神的・社会的に満たされた状態として定義されています。(*WHO)
このWell-beingという概念をどのように捉えていくことが、これからのビジネス、その先に在る生活者にとって有益なことなのか? クライアントの商品やサービスのマーケティングを支援するに留まらない、生活者の価値観やそのトレンド、その先に在る社会の在り様までを見据え、「新しい買いたい」を生み出すためのインテグレートの次なる視座、そこにある社員たちの試行錯誤が、本プロジェクトにはありました。

CHAPTER_01

「幸せ」について
正面から向き合い考える苦悩。

本プロジェクトは、通常のインテグレートの業務にあるような「クライアントの商品やサービス、もしくは事業起点でマーケティング課題を抽出し、その解決法を模索していく」というものではなく、そもそも生活者もしくはそれを取り巻く社会がどのような価値観をもって物事を捉え、その先でどのような“新しい消費のスタイルが生まれてくるのか”という、カスタマーセントリックを掲げてきたインテグレートにとって、まさにその本質的な問いに向き合うものでした。

インテグレートには、「なぜこのような生活行動が生まれているんだろう?、その本質にはどんな欲求が潜んでいるんだろう」といったように、とにかく生活者の思考や行動の変化に思いを巡らすのが半ば習慣になっているようなメンバーが集まっていて、クライアントの商材に対して、そのようなテーマで喧々諤々議論を交わすことは日常茶飯事、というかそういう思考が大好きな人の集団です。
だからこそ、このWell-beingという漠とした概念は、インテグレートにとっては格好のお題目であるといっても過言ではなく、長い時間をかけて様々な観点から議論がなされました。
例えば長年インテグレートに在籍するひとりのメンバーからは、「ヘルス→ウェルネス→ウェルビーイング」という系譜で捉える、つまり身体の健康から心の健康、そしてより健全な社会や他者との関係性へとスコープが拡がっていく概念として捉えると、これからのヘルスケアメーカーが向かう先が見えるのでは?といった意見。一方でメディア会社出身のメンバーからは、昨今よくTVなどでも取り上げられる社会アジェンダ「SDGs」と表裏の関係にあるテーマ(主語が地球と個人で違うだけで、向かう先は真の豊かな社会)であり、むしろ個人がこれからの生活の中で主体的にそのような価値観を取り入れていくためには、むしろ地球や社会の持続可能性を主軸で考えるSDGsよりも、個々人のシアワセ目線で捉えるWell-beingの方が、より多くの人々の賛同と行動が得られるのではないか?…などなど、本当に多種多様な観点からWell-beingというテーマに対する討議がなされました。

このような議論の中でインテグレートならではの課題アプローチであると言えるのが、早急に答えにたどり着こうとしないところ。答えを出して次に進めることに固執せずに、その考え・意見は本当に生活者の行動や意識の本質を捉えているのか、いろいろな観点から検証をし直したり…、あくまで生活者オリエンテッドにその本質を貪欲に掴もうとするそのモチベーションは、組織が縦割り・役割分担型ではなく、マーケティングという1つのテーマに純粋に集まった人間同士だからこその課題へのアプローチなのかもしれません。

確かに、時に同じところをグルグルしてしまったりと、遠回りしすぎるときもありますが、
そうする中で、1つ1つ確実に、もしくは思いもしなかったWOWなゴールにじりじりと近寄っていく感じは、インテグレートならではの仕事の進め方の醍醐味です。

ちなみに、それがなしえるのは、インテグレートには本当に様々な領域に特化・精通したメンバーが揃っていて、それぞれが持つ経験と知識を基盤に多種多様な考えが提示されることで、その混沌の中から「新しい買いたい」へ向けた何かが紡ぎ出されるからかもしれません。

CHAPTER_02

そして辿り着いた、
現段階の1つの答え

Well-beingという概念に対してビジネス的なアプローチが提供しうる価値は、「ヒトやモノ、コト、そして社会との関係性をリデザインすること」、これが現段階においてインテグレートが到達した1つの解です。

要は、企業が生活者に提供する商品は、単に〇〇ができるようになる、といった物理的な価値を提供するに留まらない、その先でその人は精神的な充足を得、さらにその商品の存在が何か別の商品との繋がりを生み出し、さらにその先でヒトとヒト、もしくはヒトの社会を結び付けている…、そこまでのスコープで目の前の商品やサービスを捉えることで、もはや利便性といった目線では到達点に達していたと思っていた商品が、無限にやるべきこと・付加すべきことが増えてくる…、そうすることでもっと多くの人々、もしくは今まで向き合ってこれなかったターゲットまでが自社の商品のターゲットになってくる、自社の商品を通じてWell-beingになっていく…
そのような形で、この飽和・コモディティ化・レッドオーシャン、とにかくお腹いっぱいな表現として括られ、語られることの多い昨今のマーケットにおいて、もっともっと無限な可能性をいだくことのできる視座が、Well-being目線で捉えるビジネスの本質であるとインテグレートは現段階では結論付けています。

CHAPTER_03

思考の先で生み出される
「新しい買いたい」を生み出す
楽しみ。

本プロジェクトは、私自身がマーケッターとして更なる成長するための大きな一歩になりました。仕事柄、支援する企業様の商品やサービスが提供する便益やその為の課題解決ポイントばかりに目が行きがちであったこれまでのスタンスから、もっと視野を拡げてそのモノが生み出す、生み出すことのできる関係性=可能性は無限大に拡がっている。
その拡がりの何をどう捉え、どう現行商品やその先の新商品が新たな価値へと繋げていくか、そんな目線で商品やその先に在るマーケット、つまりは人々の暮らしを捉えていくことが、結果的に一過性ではなく、本当の意味で必要とされる商品やサービスそしてそれを推進する事業設計へと繋がっていく。
その為には、物事をそして人の関係性を捉えるWell-beingという視座は絶対欠かすことのできないスタンスなのだと。
ちなみに今回のプロジェクトのように、商品・サービスありきではなく、ヒトの暮らし方・生き方の本質から物事を問いただしていくアプローチは、その答えや可能性は無数にあり、答えにたどり着くまでは決して簡単ではありません。しかし、そのような難しさの中においても、私たちインテグレートが提案していくべきもの、面白がって取り組んでいくべきことは、目の前の商品だけではなく、その先にいる「生活者」「社会」の豊かな価値なのだと改めて感じられたプロジェクトとなりました。

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